電磁環境適応性対策の重要性
無線機器や電子・電気機器の中には、電磁波・電磁エネルギーを周囲や電源部に意図せず放出する機器があり、電磁環境の悪化に繋がる危険性を持っています。この点は社会問題にもなっており、安全対策とともに電磁環境適合性対策の重要性が求められているところです。
当社のEMCセンターでは、これらの問題に対応するため、電磁波の影響や原因調査を行う各種試験設備を用意しています。外部からの影響のみならず、自社製品が自ら電磁波の発生源になることを防ぐ対策にも活用しています。
EMI試験・EMS試験
EMC自動計測システム
EMI・EMS測定の工程の多くをコンピュータによって自動化します。測定結果はネットワークで企画開発センターにデータ転送されます。
EMI試験
電子機器から放出される不要な電磁波をループ・アンテナ、バイコニカル・アンテナ、ログペリオディック・アンテナに受け、スペクトラム・アナライザ(R3361D)及びプレセレクタのデータをもとにEMIテスト・レシーバ(ESS)を使用して電磁波レベルの高精度測定を行います。
EMS試験
バイコニログ・アンテナやホーンアンテナにより、80MHz~6GHzの電磁波(10v/m)を機器に放出して誤動作するか否かを測定します。