ユーザーの耳に届けるサウンド作りの秘密とは?
デザイナーが制作する演出映像に合わせた「BGM」の作曲、場面場面を印象付ける「効果音」を作成。
機種毎に違う企画コンセプトや原作のイメージを崩さないことも重要になるので、幅広いジャンルへの対応力・アレンジ力が求められます。
- 楽曲・サウンド素材の制作
- 演出映像に合わせたBGMや効果音を作成、案件によっては原作楽曲のアレンジを担当することもあります。その他、ナレーションやセリフ等の収録に立ち会う等して必要なサウンド素材を制作します。
- ミックス・マスタリング
- 各パートのバランスや音量、音圧、質感等を調整してクオリティを上げて行きます。楽曲制作から調整・仕上げ工程まで「音」に関する全てを監修します。
- 実機調整
- スピーカーの位置や筺体の材質・形状によってはイメージ通りに再現されないこともあるので、遊技機が出来上がったあとに最終確認、必要に応じて調整を掛けます。
大音量の雑音に、負けないサウンドが生まれるまで。
僕たちが作る音楽の舞台は、雑音うずまくパチンコホール。リーチ音、確変音、銀玉の弾かれる音、遊ぶ人々の喋り声…が、絶え間なく流れ続けます。この環境で、いかに遊ぶ人の耳に届け、興奮を誘うことができるのか。それが僕たちの使命であり、醍醐味です。
遊技機に使われる音楽、と聞くと簡単そうに思われる方もいらっしゃると思いますが、なかなかどうして、実はポップソングに負けないくらい手間ひまかけて作られています。まずは、クライアントとじっくりと話をして、製品のコンセプトを理解。テーマ、目玉、アクション、全てを把握したうえで、音響室にこもり、最新ソフトや楽器を駆使してメロディーを作っていきます。BGM、効果音、セリフ、音質、テンポ、サウンドを構成する全ての要素を吟味すること数週間。こうして出来上がったサウンドは、本音を言えば、部屋の中でじっくり聞いてもらいたいほどの出来になるのです。
サウンドで感情をコントロールする。
僕らが作るサウンドは、単なるBGMやSEではありません。CG映像の一場面ごとに込められているメッセージをより強く印象付け、ユーザーの感情を盛り上げるための工夫を込めています。大当りなのか、リーチなのか、面白いシーンなのか、残念なシーンなのか。映像の意味をサウンドに置き換える作業が、僕らの腕の見せ所です。
たとえば、「ドキドキする」映像があって、ここにサウンドを入れるとします。ゆっくりと導入部分を作る方法もあれば、いきなりサビのメロディーを入れる方法も。可能性は無限なのです。でも、そんな正解がないから面白いんです。周りには一緒に悩んでくれ、サポートしてくれる心強い仲間もいます。ひとりでは思いつかないアイデアをもらえたり、勉強になることもたくさんあって刺激になります。
騒々しいホールの中で、自分の作った音がひときわ目立って聞こえたら…。もう、嬉しくて仕方がないですよ。
普段の作業をしている個々のデスクとは別に、周りを気にせず音出し作業ができるようにサウンドチーム用の防音室を用意。本社には7部屋あります。